第27回日本形成外科手術手技学会

会長挨拶

会長 三川 信之(千葉大学大学院医学研究院形成外科学)

 この度、第27回日本形成外科手術手技学会を主催させて頂きます千葉大学形成外科の三川です。会期は2022年2月19日(土曜日)、会場は千葉市美浜区の幕張にありますホテル ザ・マンハッタンです。
 本学会は1996 年に発足した研究会から幾度かの名称変更を経て、2011年、学会に昇格いたしました。四半世紀の歴史と伝統を持つ本学会を初めて千葉の地で開催させていただくことを大変光栄に存じ、会員の皆様には深く感謝申し上げます。
 COVID-19が蔓延している現在、ワクチンの接種が進んでいるとはいえ、来年2月の状況は不透明です。よって開催形式は、現地(3会場)とwebを併用するハイブリッド開催とし、より多くの皆様が安全に参加していただけるよう計画しています。
 さて今回のテーマは、「層を極める」としました。手術には解剖が大切であり、特に組織間の「層」は極めて重要です。「層」を誤ると手術が上手く行かないばかりか、血管や神経を損傷するなどの合併症が生じます。学会内では術中の剥離層に関する企画を考えました。また、手術手技の習得には実際の手術を目で見ることが、最良の近道です。前回の岡崎会長に倣い、ビデオ演題のシンポジウムを多数取り入れます。
 一方、特別講演はNHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演された銀座カリスマ・ママの白坂亜紀氏、教育講演は千葉大学大学院医学研究院腫瘍病理学の池原譲教授にお願いしました。教育や教室運営、手術手技に繋がる興味深いお話が拝聴できることと確信しています。
 なお、学会の翌日には千葉大学亥鼻キャンパス医学部内のClinical Anatomy Lab(CAL)においてCadaver Surgical Training(CST)のワークショップを計画しています。今春、千葉大学の医学部棟は100数十年の歴史に幕を閉じ、新医学系総合研究棟として生まれ変わりました。手術手技の探求や教育においてCSTの利用は有意義ですが、加えて真新しい環境の中でのCST講習が楽しみです。
 以上のように、盛り沢山の企画ですが、幕張は東京からのアクセスも良く、会場周囲には楽しんでいただける施設も数多くあります。皆様のお役に立つ学術集会となるよう教室員一同準備を進めておりますので、多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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